素材によりまして、半年前くらいから発注をかけるもの、在庫が少なくなったらその都度発注をかけるものとが有ります。
生地が入荷しますと、色、幅、mの重さ、匂いを確認します。
編立時には潤滑剤を使いますし、染色も薬品を使用しますので、生地に異臭が残っていないかを確認します
レースの大半は在庫状況を見ながら発注をかけます。
染色が済むと前もって見本を取り寄せ、色の確認をします
「丸の小寸」と言いまして、幅が狭いチューブ状に仕上げる生地はM寸用、L寸用などサイズ別に編みます。
肌着でよく使用される「40/フライス」という生地の場合、36巾(全周は72cm)をM寸としています。L寸は39cmです
チューブ状の生地を「検反機」にかけ、傷を確認します。
同時に「身割」と言いまして、生地の折り目を真ん中に移動させます。
この工程で生地の折り目をシャツの脇に持っていくことができます。
これをしないと商品の真正面に折り目が来てしまいます。
ニット生地は染色やセットの時にテンションがかかっています。
そのまま裁断をしますと、洗濯をしなくても丈や幅が縮む事があるので、裁断をする前に生地をリラックスさせて、少しでも生地を安定させ、縮みが少なくなるようにしています。
小寸用と開反用の延反機があります。
小断用のバンドナイフは2台です。
裁断は重要な工程で、パターンの通りのパーツに断つ様、一度に裁断する量を少なくして、正確さを重視しています。
特に小寸で下物を裁断する際は、足の左右を一度にバンドナイフでカットするのではなく、はさみで両足をカットしています。
こうすることで左右の足の幅が揃いやすくなります。
始業時に調子布でミシンの調子を確認しています。
油汚れも同時に確認します。
縫製担当者は定期的に自分の縫った商品を検査し、工場長も定期的に巡回し、縫製途中で問題の発生がないかを確認し、早期発見に努めています。
縫製のスピードを上げることよりも、丁寧に縫う事を重視し、ミスや不良品の発生を防ぎ、高品質の商品を目指し、丁寧に縫製することを優先しています。
工場には縫製仕様書と商品サンプルを用意し、縫製前にはミーティングをして縫製上の注意点の再確認をしています。
ミシンは「オーバーロック」「本縫い」「千鳥(アジロ)」「レース取り」「フラットシーマ」「環止め」他を保有しています。
検針、検査を終えてから、仕上げに入ります。
仕上げ仕様書に基づき、仕上げをしています。
完成した商品は自社の倉庫に保管します。
OEM は納期まで保管します。自社商品は常に一定の在庫を保持して注文が有れば即日出荷するように心がけています。